読書のひと@kotobukiya._.ya

駄目な大人のオススメ本棚

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

WIND BREAKER

 生きてます。読書のひとです。こんにちは。
 
 ……それはさておき始まりましたね、アニメ「WIND BREAKER」。
 商店街とのコラボポスターも、萌えましたが、残念ながら、実物を実際目にすることが叶いませんでしたが、正にあれは「WIND BREAKER」の世界観だったと思います。個人的に。
 実写と2次元の夢のコラボ! 正にオタクの夢です!
 a-haの「Take On Me」のPVの世界ですよ!!
 と、素直に喜んでいた訳ですが、検索したら、歌詞の内容がちょっと思っていたのと違って愕然としました。たった今。ちがーう!!
 ……まあ、いいです。PV的には、オタクの夢なので。今流行りの異世界転生に通じる感じで、歌詞の意味は置いといて今も大好きですから、All okです。

 脱線しました。
 オタクの夢のコラボも置いといて、アニメ化されたこの作品、実は某TikTokで流れてきて知りました。嗚呼、今時の入り方です。

 で、本題に戻るのですが、端的に言うと、昭和な表現をするならば、不良漫画です。本当に端的です。
 ですが、所謂不良漫画ではないのです。街を守る不良なのです。マジでかっけぇです。昭和ライダーの雰囲気も醸し出しています。気の所為かもしれませんが。


 主人公、桜遥(さくら はるか)は、風鈴高校の1年生。左半分の髪が白髪、左目は金色のオッドアイの持ち主。
 昔からこの容姿のせいで人間不信に陥っている。
 そんな彼だから、喧嘩でまわりを黙らせてきた過去があり、喧嘩でてっぺんをとるためにここ、不良の巣窟である風鈴高校にやってきた……ってな入り。
 冒頭から橘ことはを助ける為に不良達と喧嘩するという、昭和な格好いい不良漫画な始まりです。
 古き良き少年漫画的に、喧嘩して結果友情を育む的な漫画です。端的に言えば。
 しかし、それが良い。心地良い読後感なんです。


 アニメ版のキャラ達が動いているーーー!な嬉しさと、かなり原作に忠実な感じも良いのですが、桜の過去の描写が、アニメ版はかなり重いかな、と思ってしまったので、自分補完出来る漫画媒体の方が私にはあっているかも?と思わなくもないですが、どちらも面白いので、是非、どうぞ。
 現在、16巻まで刊行中です。オススメです。

 

 

WIND BREAKER

にいさとる

出版社:講談社

雑誌:マガジンポケット

であいもん 17巻読了

今週のお題「あんこ」

 丁度お勧めしようと思っていた漫画が、京都の和菓子屋さんが舞台だったので、今週のお題に便乗してみました。

 

 という訳で、「であいもん」です。

 ネタバレって、どこまでがネタバレになるのか、が永遠の疑問な気がするので、ざっくりと言いますと、京都の老舗和菓子屋さんが舞台の人間模様な漫画です。自分で言うのもあれですが、うん、ざっくりし過ぎで申し訳ありません。

 で、もう少し丁寧な説明をしたいので、ネタバレが心配な方は以下、ご注意ください。取り敢えず、面白いです。読んでね、とだけ言っておきます。

 

 ミュージシャンになるという夢を追いかけて東京に出て行っていた和菓子屋の一人息子が、父が倒れた(実際は、痔での入院)という知らせを受けて、急遽京都に帰って来る所から物語が始まります。

 跡を継ぐ為に帰ってきたら、家には見ず知らずの子供(女の子)が、跡継ぎとして存在していた、というね。

 普通ならば、何で!、と逆ギレしてもおかしくない状況なのに、サラッと受け入れてしまう和(なごむ。本編の主人公)の人間力が、この話のキモになってます。和のキャラクターがあってのお話です。マジで「優しい世界」と、殺伐としたK-POPサバイバル番組を観た後にほっこりさせられます。みんなが和で出来ていたら、きっと世界平和になると思わずにはいられません(個人的な見解です)。

 そんな和を育てた環境だからか、皆、優しい。いや、綺麗事って感じではなく、人間味がありつつの優しさです。マジで癒やされます。

 重いテーマも描かれているのですが、このお話に出てくる登場人物達の優しさですんなりと読めてしまうんです。

 和菓子の描写も美しく、かつ美味そうで、漫画を読んでいると和菓子とお茶を持ってお出かけしたくなる、そんな漫画です。

 出来れば、1巻から読んでみて欲しいのですが、17巻に関して言えば、この巻だけでも十分面白いので、先ずは試しに17巻だけでも読んでみて欲しい巻です。

 個人的には、和の母親の女子会のお話が一番好きです。こんな大人になりたいです。大人ですけど。

 そして、携帯で入力してて、半分以上入力済の文章がとんだなんて、なみだ無くしては語れません。マジで泣いたわ。大人なのに。

 

であいもん 17巻

2024年3月26日 初版発行

著者:浅野りん

角川コミックス・エース

 

葬送のフリーレン

第14回マンガ大賞
第25回手塚治虫文化賞新生賞
第69回小学館漫画賞受賞作

 字面を見ただけでも、凄すぎる肩書。
 余りにも有名過ぎて、今更ご紹介するのも
恥ずかしいくらいの名作。

「葬送のフリーレン」

 魔王を倒してめでたしめでたし、から50年経った世界のお話。
 4人の勇者一行の内のひとり、エルフの魔法使いを主人公に物語は始まる。

 物語の序盤から、時の流れの異なる仲間達との永遠の別れを読者が目撃するという衝撃の展開は、ありそうで無かった。
 いや、確かに大好きな小説や映画なんかも、「めでたしめでたし」な余韻でエンドロールが流れるけど、けど……。ぐぬぬぬぬ。
 よく見かける2次創作では、「ヒンメル×フリーレン」的なニュアンスの作品なんかも見かけるけど、枯れてる自分的には、その発想も無かったけど、そう考えると、余計にあの始まりの衝撃ったらない!衝撃度が瀑上がりである!!
 マジで切なすぎる始まりである。

 エルフという長寿種が何事にも淡白であるのに対し、勇者一行や、彼女の師匠、新たな旅の道連れ達の感情の起伏が、フリーレンに与える影響は、少しずつではあるけれど、確かに見て取れる。
 読者である我々も、一緒に一喜一憂することが出来る。そんなお話。

 彼女の新たな冒険は、新しい仲間との交流や昔の仲間との回顧に彩られ、悲しいものでは決してない。
 人間と魔族、そしてフリーレンや彼女の仲間達にどんな未来が待っているのだろうか。

 永遠に彼女の旅が終わらないで欲しいと願ってしまう作品。
 是非是非、ご一読ください。

 今では個人的にも「ヒンメル×フリーレン」派です。あくまで個人的な趣味です。気分を害した方がいたら、申し訳ないっす。

山田鐘人(原作)
アベツカサ(作画)
週刊少年サンデー』(小学館
2020年22・23合併号より連載中


葬送のフリーレン

 

 

 

葬送のフリーレン[本/雑誌] 1 (少年サンデーコミックス) / 山田鐘人/原作 アベツカサ/作画

価格:594円
(2024/5/7 07:55時点)
感想(0件)